ScanSnap iX1300を買ってみた。
捨ててよいのかわからない紙類を適当にファイルに挟んで保存していたけど、いい加減量がふえてきたので、スキャナでちまちまスキャンしていた。ただ、めんどくさすぎるので、ADFを搭載しているスキャンを見繕っていた。上のグレードをかうか迷ったけど、そもそもスキャンする文書自体がそれほど発生しないことと、部屋もそれほど広くないので、スキャナを出しっぱなしにしておくのも好ましくないので、コンパクトなiX1300を購入してみた。結果的には、日常的にちまちまスキャンし続けるのであれば、程よい解決策なのかなと感じている。
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総評:高頻度かつ少量スキャンにいい感じ。
スキャンする頻度と量は必ず検討するべき重要なファクターだと考えている。たまにまとめて大量にスキャンするケースと、発生した都度ちまちまスキャンするのでは、ベストの機材は変わるだろう。個人で発生した書類に関して、都度ちまちまスキャンするのであれば、出しっぱなしにしておけるサイズ感であることと、ややこしくないことが重要だ。iX1300は、机の隅においても邪魔にならないサイズ感で良い感じである。設置面積も後ろ側にある程度スペースは必要だが、通常のADF付きスキャナに比べたら省スペースで、日常的に書類をスキャンするには非常に便利である。1ページのスキャンでも複合機より快適だ。イメージ的には、確定申告や出張費の精算などのために、毎日使うのであれば、圧倒的に便利だと思う。
一方で、一度に大量の書類をスキャンするケースでは、ちょっと力不足かもしれない。ADFのトレーにそれほど書類を貯められるわけではないし、スキャンした書類を上側にためるリターンスキャン機能も、固めの紙には向いていない。そのため、雑誌をスキャンする場合、場合によっては表紙とそれ以外を個別にスキャンする必要が生じる。これは自炊には向いていないといえるだろう。自炊するには上位機種を買ったほうがよいのかもしれない。
電源はACアダプタが必要にある点は少し気になる。USB接続だけで対応できないのかしら。USB-C一本でつながるようになると、利便性が極めて高まるように思う。想像だけど、メーカーとしては電源つなぎっぱなしでWifi接続でクラウドにアップロードする運用を想定しているのかな。
名刺のスキャン
リターンスキャンという機能があり、オートシートフィーダではなくて、1枚ずつ読み込ませる方法がある。リターンスキャンが名刺読み込みの基本的な方法ぽい。これは1枚ずつ読み込ませないといけないので、結構めんどくさいが、基本的にメーカーが推奨する方法はこれみたい。しかし、ある程度の枚数であれば、ADFを使った読み込みでも問題なく対応できる。それよりも気遣うべきは向きで、ある程度正しい向きに勝手にそろえてくれるが、上側を表面にしたいほうにそろえておくことは気にしておいたほうがよい。読み込んだ名刺はある程度正しい名前付けをしてくれるが、あまり期待せずにある程度手で整えるつもりでいたほうがよい。多くのケースで会社と苗字くらいを入れておけば問題ないはずだ。今時のPDFビューアだと、画像を見ながら探すことで十分である。住所リストを作成する場合には、Geminiなんかに読み込ませたほうが早い。
スキャンした後の名刺
スキャンした後の名刺はシュレッダーで処理していたけど、これはなかなか面倒くさい。いまは箱にぶち込んでる。多分二度と開けることはないだろう。名刺は捨てにくいのがちょっと困る。1枚1枚は大した情報じゃないと思うんだけど、まとまってしまうと意味が生まれてしまう。退職して10年くらいたったら燃えるゴミに捨てても許されるかしら。
書類のスキャン
株関係の書類やら仕事関係、ふるさと納税やらなんやかんやをとりあえずスキャンしている。裏表は気にしたほうがよいが、上下左右は気にしなくてもよい。ファイル名もそれっぽくつけてくれるのがありがたい。とりあえず大分類だけフォルダわけしてあとはおおむね自動でつけられたファイル名にしているが、書類の日付をファイル名の先頭につけたほうがよさそう。あまり深く考えず、必要かそうではないかも気にしないで全部スキャンして、原本が必要なもの以外全部捨てるが簡単運用かなと感じている。
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何も考えない系書類ケース。捨ててよいのか微妙な書類は、適当に時系列に保存してる。茶封筒とかいろいろ考えたけど、すぐに必要にならない念のために保存する系書類は、シンプル時系列に並べて保存して、必要になったときに頑張るのが吉だと思っている。ほとんど二度と見ることはないんだけど、たまに何度か助かってる。(転職のときにすさまじく昔の書類を求められたりした。ないと回答しても大丈夫だったりしたけど。)
自炊
電子書籍が十分にはやっているので、今更自炊必要かと思いつつ、本棚を眺めてみると、昔の雑誌やムックで捨てられないやつは自炊してみたいなという気になったので、何冊か裁断してスキャンしている。画質がよくあってほしいものや、紙であることに価値があるやつはおいといて情報系をスキャンしているが、貧乏性もあって、高画質でスキャンしたくなる。
さすがに裁断機は買っていないので、ロータリーカッターでちまちま作業している。まぁ、面倒くさい作業であるのはまちがいなくて、電子書籍があるやつに関しては、電子書籍で買いなおしたほうがよさそうである。
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昔はもう一回りでかい刃のカッターがあったと思うけど、終売しているみたい。これを使うときはカッターマットも重要。
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本をきれいに裁断するときに、一太刀で全部切るのは無理なので、何度も刃を往復させることになるんだけど、まっすぐ動かす+刃を垂直にするの2点を同時に意識するのは無理なので、こういうカッターの刃に打ち勝つ定規が必要になる。まぁ、なんでもいいと思う。
スキャンした文書の活用:生成AIの時代
治験の必須文書などと違って、普通のサラリーマンにおいて長期間きちんと保存しておかないといけない書類はほとんどない。なので重要なのは「捨ててない、スキャンしている」という状況を作っておくことであると考えている。そうすることで、絶対的に必要性が高い契約書類以外は全部捨てることができる。いまは生成AIの時代なのでScanSnapの文字読み込みなどよりもGeminiに探してもらったほうが便利だ。とにかくデジタルデータにしておくことで紙のまま保存しておくよりも情報の価値が高まる時代なのかもしれない。