2017年5月9日火曜日

Hi-DPIとIPS液晶について/ノートパソコンの液晶はどんなものがよいか。

Thinkpad X230を中古で買ったはなしを先日投稿したが、職場が変わって割り当てられるノートパソコンも変更になったので、その時に思ったことなどをつらつら書いてみる。

ビジネスで一般に使用されるノートパソコンだが、13.3~12.5インチ程度のものが多いと思う。TN液晶で解像度は、フルじゃないHD, 1366x768、いわゆるフルHDじゃないハイビジョンテレビと同じ解像度になっている。

WXGAは正直自作PCをするユーザーなんかにとってはかなり評判が悪い解像度だと思う。横幅の広さは中途半端なので1画面は余裕があるけど2画面並べるには狭く、縦は短い。そのためよくある格安15インチモニタ搭載PCでWXGA搭載PCとなると、かなり気が利かないビジネスだとかったるいモデル、という印象がある。もちろん老眼対応という点ではお手軽だが。

じゃあ1920x1080あればいいのかというとそうでもない。現時点ではWindowsのHi-DPI対応は非常にいまいちなので細かい調整ができないこともあり、12.5インチだと文字が小さい、という事態になりがちだ。15インチだと十分に使える、ビジネス以外の用途だと、HiDPIの恩恵が大きい、10インチ以下のタブレットだとWindowsの調整幅でもなんとかなる。しかし、ビジネスモバイルでよくあるサイズだと、使いどころが難しい。

個人的には、1600x900は12インチ程度のモバイルだとドットバイドット表示で非常に使いやすかった。Windowを二つ並べてもぼちぼち使えるだけの幅があるのだ。しかし残念ながらこの液晶が搭載されているPCは少ない。

個人的解決策/あるいは一つの妥協案(WXGA編)

WXGAのPCの場合、かなり妥協している。WXGAが提供できる情報量は基本的に、Windowsだと全画面表示が前提になる解像度だと思っている。そもそも複数のWindowを並べてあれこれするには狭すぎるのだ。シャノンの定理からも明らかなように、WXGA液晶で削られた情報量を取り戻すことはできない。

そうはいっても、資料を見ながらのあれこれは発生するので、僕はGoogle Chromeについてそのソフト内で拡大率を90パーセントにしている。これで本文などについては横幅を確保できるので、2画面並べて仕事をできる。ただしボタンやタスクバーの高さについて可能な限り小さい設定にしたり、自動的に引っ込む設定にすることで縦幅を確保したうえでの話だ。Chromeの詳細設定でフォントサイズと拡大率の両方が設定できる。私は拡大率で設定している。なぜかというと、フォントサイズを小さくするとさすがに見づらい感じがあるからだ。この見づらさは、そもそもの解像度が足りないことに起因する。

ただし、WXGAのパソコンを使うときもすべてのアプリケーションで縮小がうまく機能するとも限らない。そもそも最近はやりの細身のフォントは縮小に耐えられないことも多い。

そこで情報を参照しながら使うようなアプリケーション以外は、タスクの切り替えショートカットをつかってカチカチ画面を切り替えながら使っている。仮想デスクトップも含めて、ショートカットを覚えておくと便利だ。
自分はAlt + Tabの切り替えとWindowsキー+Ctrl+左右の仮想デスクトップ切り替えをよく使う。
Alt+Tabは一回押すとひとつ前で使っていたWindowにフォーカスが移るので、作業をしながら見たい資料があるんだけど二つ並べるには画面が狭すぎる、というときにはかちかちスイッチしながら操作している。せわしなく見えるけど、案外平気だ。昔からあるショートカットなので、ご存知の方も多いと思う。Windows+Tabについてはマウスもしくはカーソルキーの操作が必要になるのでいまいちだと思っているがいかがだろうか?マルチボタンマウスにショートカットを割り当てたり、マウスカーソルを画面の隅に持っていた時に動作に割り当てた方が確実に便利なのにと思う。

Windowsキー+Ctrl+左右の仮想デスクトップ切り替えは人によると思うんだが、Macで仮想デスクトップをよく使っていたので、個人的にはとても便利に思っている。Windows10が便利になる一つの理由ですらある。