2016年4月25日月曜日

久しぶりの自作、詳細編/記憶域プール

以前ポストした久しぶりの自作PC、詳細をつらつらと。正直構成としてはケースとグラボをちょっと奢ったくらいで、同じ程度の性能のPCを組むの出れば、つくもあたりのBTOなPCのほうが手っ取り早いといえるけど、そこはまぁ久しぶりに最新の構成を見てみたかったというのもある。

構成

CPU Intel CPU Core i5-6500 3.2GHz
Motherboard ASRock H170 Performance ATXマザーボード
Memory Crucial [Micron製] DDR4 8GB x2
SSD (System) SanDisk SSD UltraII 240GB 2.5インチ [国内正規品]メーカー3年保証付 SDSSDHII-240G-J25
SSD (Cache) Samsung M.2 SSD(SATA, Let’s note RZ4から流用
SSD (Data) Intel SSD 120GB(流用)
HDD Seagate 内蔵HDD Desktop HDDシリーズ (3TB / 3.5" / SATA3.0 / 7,200rpm) ST3000DM001
HDD Western Digital 2TB x2(別自作PCから流用)
GPU GIGABYTE Geforce GTX970搭載 GV-N970WF3OC-4GD
Power supply ディラック TESLA CUBE ATXシリーズ ATX規格電源ユニット 80PLUS PLATINUM 600W DIR-TCAXP-600 【Haswell対応】
Case Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケース CS4987 FD-CA-DEF-R5-BK

秋葉原で3件くらいこちらの要求仕様を伝えて構成を考えてもらって、別に安くはなかったけどお店の人が丁寧で詳しく教えてくれたのと、他のお店ではケースの選択肢がいまいちだったのでツクモで購入した。

OSはWindows 10 Homeのパッケージ版を購入してインストール。正直現時点で無理してWindows7を買う意義は見いだせない感じだ。ただしゲームは結構起動しない。

 

ストレージ

HDDを無駄に3台つないでいるが、これは写真の保存場所について記憶域スペースをつかって冗長性を持たせたかったため。とりあえず双方向ミラーで構成した。追加するHDDの容量のうち50%しか使えないけど、H170でもZ170でもSATA3は6portsしかないので仕方がない。個人的には、6台HDD用意してデュアルパリティとかしてみたかったけど、ポートマルチプライヤーも対応していないし、現実的に個人でそれくらいするのであれば別にもう一台PCを用意してそれはSATAカードを追加する構成にしたほうが良さそうだ。

storage space

写真趣味の個人でも、記憶域スペースは有用な技術だともう。もちろんRAIDとかはバックアップにはならないというけれど、安心度が違う。取り込むたびにバックアップのディスクにコピーを取る、というのは結構面倒くさいのだ。それにスペースがいっぱいになったりHDDの調子が悪くなった時もHDDを追加して記憶域スペースのサイズを広げれば良いのだ。そして調子が悪いHDDは削除の準備とすれば、冗長性に関してはOSがよしなにしてくれる。

自分は普段は冗長性がある構成にしておいて時々外付けHDDにコピーを取るという運用にしている。これもrobocopyで2行ぐらいのバッチファイルをときどき実行するだけ。簡単なのがいい。

 

キャプチャ
記憶域スペースのベンチマーク結果だ。双方向ミラーで3台のHDDで構成している。古いHDDを使っているからか、それほど性能が出るわけではない。単体HDDよりは遅い。というか双方向ミラーで複数のHDDに同じデータがあるわけだからもう少し読み込み早くなってもいいのにとは思う。

 

キャプチャ
Sandisk Ultra II 240GB, シーケンシャルリード・ライトに関しては、ほぼほぼSATAの規格いっぱいの性能が出ている。ランダムアクセスもシーケンシャルにくらべるとずっと遅いけど、HDDとは比べ物にならない圧倒的な性能差だ。これが8000円くらいで買えるのだからいい時代だ。

キャプチャ
ずっと以前に購入したIntelのSSD。Intel 330シリーズのものだ。まだまだ十分に速いというか、Readに関してはSATA3がボトルネックになっている感。動画とか一時的に編集するデータ置き場にしている。

キャプチャ
Let’s note RZ4から奪い取ったSSD。SamsungのMZNLN128HCGR。Lightroomのカタログ・キャッシュ置き場、Steamのインストール領域にしている。これら2つは大した性能ではないからどうせならストライピング構成にすれば良かったかもと思っている。Steamのインストール領域って意外とでかくないと困る。

Write性能がPCの使い心地にどの程度影響するのかわからないけど、主にRead性能が聞いてくると思うので、やっぱり高性能PCを組むのであれば、SSDのインターフェースは要検討だな。

 

組み立て

組み立てだが結構時間がかかった。メモリー、電源でドハマリしたのだ。自分が以前自作した時と随分と状況が変わっていたのだ。

笑い話だけど、メモリーの取付方法が自分が自作した時と変わっていて、さらに取説が間違っていたのだ。AsRockは安心の日本語マニュアルとパッケージに書いているけど、店員さんがみなマニュアルがアレといっていたので、英語のマニュアルをみていた。けど間違えていた。まぁ、とりあえず差し込んでこれで行けるやろとなるわけだけど、トラブルが生じた時にここが原因になっている可能性を捨てきれなくて無駄に手間がかかった。

キャプチャ
悪名高きAsRockのマニュアルから引っ張ってきた図。H170 Performanceのメモリスロットのロックは片一方しか倒れない。

あとマザーボードの電源コネクタ。24pinだけでなく8pinのコネクタの存在をすっかり忘れていて、電源がついてファンが回るけどBIOSが表示されないというつらさ。マザーボードのマニュアルをみてもPOSTのビープ音とか書いていないしスピーカーもないのでこれはつらかった。結局のところこの電源問題で無駄に時間を食った。

ちなみにDiracのTesla Cubeだが、効率がよい電源でセールをしていた店員さんおすすめのものだ。プラグインタイプの電源でケース内をすっきり、という謳い文句だがどのみちケーブルは硬いしいまどき背面にケーブルを通せるので、小さなケースを使うとき以外は劇的な差は生まれないだろうと思う。それよりもこの電源はソケットが硬すぎて電源ケーブルを力いっぱい押し込まないといけなかった。今後この電源を使う人は、先にATX24pinだけでもねじ込んでおくことをおすすめする。

ケース。久しぶりだしでかいケースは許容できるので、最初はAntecのP100あたりを買っておけばいいでしょとおもってツクモにいったらおすすめされず、実際に全面の蓋がちょっと安っぽいかなとおもった。まぁ実際に使えばそれほど開ける機会もないし困ることはないと思うが。そしてかったDefine R5だが、とても重い。キャリーを一緒に買って転がして帰ったが、お店の人には宅配を勧められた。ケースとしては3.5inchシャドーベイが多く、2.5inchのSSDを固定できる場所がマザーボードの背面にありと、今時のはやりを抑えている感じだ。実際にはこのシャドーベイを埋め尽くすほどのHDDを搭載するにはインターフェースカードなどを用意しないといけなくて面倒なので誰もしないだろうけど、フロントファンで風を送るにしろ余裕があったほうが安心できる。余裕があるケースなので、CPUファンはリテール品だが軽い負荷であれば室温+10度くらいに収まっている。オーバークロックしているわけではないので当たり前だが、CPU使用率100%にして二晩ほど放置してもとくにトラブルはない。

 

総評

久しぶりの自作ということで勉強代としては悪くなかったのではないかと思っている。同じ程度の性能のPCを用意するのであれば、ショップブランドとか容易い方法はいくらでもある。

CPUのCore i5 6500はいまボリュームゾーンとして毎週末セールをされている状態だ。オーバークロックを考えない場合、Kがつくのはコスパ最悪なのだが、i7 6700とi5 6600, 6500あたりが比較になるとおもう。i7とi5の違いはHyper Threadingの有無で、これは動画エンコードとかには効くと思うのだが、それに大金を払えるかという問題になる。6600と6500については単純に動作周波数の違いだ。自分は気が付けないと思う。

マザーボード、Z170とH170の違いはオーバークロックできるかどうかとPCIeのレーン数だ。SLIとか気合をいれてゲームをするなどでなければ正直Z170を選ぶ理由はないと思うのだが、他の機能などと合わせて考えればいいと思う。自分は長時間PCを動かし続けることがあるので、と店員さんに話をすると、ゲーミングマザーは結構おすすめという話だった。本当か?とおもったけどのってみた次第。まぁ、H170 Performanceに関しては売れ筋のようなのでそうひどいことはないだろうという考えもあった。ASUS, AsRock, MSIあたりのがいろいろと並んでいるので、自分の要求といろいろ考えればいいと思う。やっぱりASUSは無難にいろいろな機能がある感じだ。

電源。これはわからん。すごいグラボを積むのでなければそこそこのを買えばいいと思うんだ。PlatinumとかGoldとか、お店のひとの勧めのままかったけどある程度以上ならそうそう壊れないだろうし、24h運転するのでなければ効率もそこまで考えなくてもと思う。

SSD。これは金があるならPCIeなM.2 SSDがおすすめだ。圧倒的に速い。いま形がM.2でもSATA接続のがある。これは普通なのでPCIeのを選んで買うべきだ。これをシステムドライブとかPhotoshopのキャッシュとか自分の用途の範囲内で一番性能が出てほしい用途にあてると、SATAとは別の世界に到達できる。あといまはSSDについてMLCとTLCがうんぬんと行っているけど、バックアップをちゃんとしましょうねでおしまいかと。ある程度きちんとバックアップしておけばリストアも簡単だ。HDDと一緒でSSDも消耗品だから2年くらいで買い換えればいいのだ。10年保証とかうたうメーカーもあるけど、そんな長期間保証しなくていいので安くしてくださいと。

メモリー。ショップブランドPCでケチられているところだ。べつにオーバークロックするわけではないのでヒートスプレッダとかいらない。16GBが最低限という感じだ。メモリ4GBのLet’s note RZ4はCore mの非力さもあるけれど、メモリの少なさが足を引っ張っているように感じる。多すぎたところでいまはChromeが使いきってくれるし、こまめにシャットダウンする運用でなければメモリを積んだらそれだけキャッシュが効いて快適になるので多めに積むのがいい。自分はとりあえず8GB x2で16GBにしておいて、16GBモジュールが安くなったら2枚買い足そうと思っている。

マザーボードの寿命いっぱい使い切ると考えると、今後は、メモリの増設、M.2なSSD(PCIeのやつ)にシステムをインストール、CPU交換、あたりが性能向上という面での更新箇所じゃないだろうか。HDDは消耗品なのでまた話は別。ケースに関してはATX規格が廃れるか新しいのが欲しくなるまで使い続けられそうだ。アルミとは違うのだよと。

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