2015年11月9日月曜日

なぜUniversal Mobile Keyboardがいいのか?

タブレットPCが大流行しているが、同時にタブレットPCコーナーには様々なBluetoothキーボードが並んでいるあたり、みんなソフトウェアキーボードはいまいちだと思っているのだろう。個人的には、スマホと同じフリック入力が可能なキーボードが画面右下に出てくるスタイルは使いやすいとおもうのだが、いかんせんスマホでATOKのジェスチャー入力を使っているので、こんがらがるからキーボードにしている。
多分この手のデバイスを売っているメジャーどころとしてLogitechとMicrosoft、そして好きな人はLenovoとかを使っているとおもう。iOSに関しては、もっといろいろなメーカーが出しているが、それなりにこだわって購入する方々は、これらのメーカーから選択するだろう。
そして、むかしからマウスやキーボードについてとても優れたハードウェアを開発することで有名なマイクロソフトもコンスタントにモバイル用キーボードを作っている。価格帯としてはわりと高めのラインだ。
Windows Tabletでどこでも文字入力をできるようにしたいという要求仕様を考えたときにいくつかあるキーボードを比較してみよう。

Windowsタブレットのためのキーボードどんなものがいいのか。

もちろん、デスクにすわって、大きなモニタを前にしたときはある程度大きなキーボードとマウスをつかって仕事をしているとおもうが(僕は割と小さなラップトップにマウスとモニタをつないで仕事してます。でかいキーボードは手を大きく動かす感じが得意でない)、そうではない、移動時間隙間時間喫茶店でがしがし文章を書くためのデバイスとしてのキーボードだ。
文字入力をするので、ある程度キーがそろっていないといけない。変な並びもだめだ。しかし、持ち歩かなくなると必要な時に手元にないことになるので本末転倒だ。人それぞれだが、実物を使ってみないとわからないところかとおもう。自分の場合は以下のような感じだ。

日本語キーボードがいい。

確かにASCII配列のほうがキーボードショートカットをスムーズにつかえたり、配列が合理的に感じることもあるが、チルダがへんなところにあったりするのがあまりすきではない。あと致命的なのが、日本語と英語が混ざった文章を書くときだ。IMEをこまめにオンオフするときにAlt+チルダってのは押しにくい。

全角/半角はなくてもいい。

いきなりこれで引っかかる人がいると思うが、全角半角は見ないとおせないので、英数やカタカナひらがなキーをIMEのオンオフに割り当てている。多分日本語を入力するときは漢字変換のために親指をスペースキーに乗せていることが多いと思うが、英数・カタカナひらがなキーはその横にあるので、見ないで押せて快適である。むしろ全角・半角キーを押すときにF1やEscを誤爆することのほうが怖い。本当はMacの日本語キーボードスタイルのほうが、いまのIMEのモードを考えなくてよくなるのでいいと思うが、残念ながらそのような設定の仕方はわからない。

ファンクションキーは用途次第。なくてもいい。

一発でカタカナに変換したりするためにファンクションキーを使っているひともいるけど、Ctrl + iとかのショートカットを覚えたほうがいいと思う。ファンクションキーを使った変換は、キーボードが変わるとファンクションキーの位置を見ながら出ないと押せないので、結果的にストレスになると思う。この辺は操作に対する思想だとおもうけど、慣れてしまえば、同時押しというのはとても合理的だと思うのだ。
逆にExcelを使うときは、ファンクションキーをよく使う。関数の再計算や絶対参照への返還なんかだ。Mac版のOfficeだと、Cmd + TなのになぜかWindowsではファンクションキーになっている。覚えにくいので変えてほしい。まあともかく、Excelを使うのであれば、僕はファンクションキーがほしい。自分がつかうアプリケーションがファンクションキーを多用するスタイルであれば、ファンクションキーがないキーボードを選ぶとつらいかもしれない。
個人的な意見だが、独立したファンクションキーがあるよりも、Fnキーと数字キーの組み合わせで入力させてくれるほうが、ほぼブラインドで入力できるので助かる。

トラッキングデバイスがついていてほしい。

省スペースのモバイルキーボードとしては、トラックパッドよりもトラッキングポイントのほうがいい。ただしこの要求を満たすのは、Lenovoのキーボードしかなく、とても高い。これについては僕は今のところあきらめているけど、できればつけてほしい。なぜなら、せっかく小さなタブレットを持ち歩ける時代になったのに、キーボードとタブレット本体とマウスと、あとケーブルごちゃごちゃというのはスマートじゃないと思うからだ。それならMacbook Airでも持ち運んだほうがはるかに楽だとおもう。

バッテリー駆動、micro USBで充電させてくれる、充電しながら使える。

乾電池は結構おもいのでバッテリー内蔵をお勧めする。もちろんデスクに置きっぱなしにするなら、乾電池でもいいのかもしれないが、案外すぐに電池が切れるので、電池の山を築くことになる。電池を捨てるのは面倒くさいしエネループは充電しない。micro USBであれば、モバイル環境でもデスクでもすぐに充電できる。

キーボードとタブレットスタンドを一体化できる。

これはタブレットスタンド側の工夫でもなんとかなるかもしれないところ。これができると膝の上で操作するときの安定感が違う。もちろんカフェでの使用のみを考えているのであれば、この限りではないが。

Microsoft Universal Foldable Keyboard


片づけたときのコンパクトさがとてもよい。キーボードを持ち運ぶことを考えるとなかなかいい感じである。防水は必須とは思わないが、キーボードは汚くなるので、水洗いできるのは安心だ。配列も真ん中で折りたたまれるため、若干癖があるが、ほとんど普通の日本語キーボードなので、気にせずに使えるだろう。
しかし、タブレットと一緒に持ち運ぶことを考えるとすぐに気が付くが、8 ~ 10 inchのデバイスと一緒に持ち運ぶのだ。中途半端に小さくなってもあんまり意味がなく、どちらかというと薄いほうがタブレットと一緒につかんで持ち運びやすいと思う。
また、自立しないタブレットだと、別にスタンドを持ち運ぶ必要がある。タブレットの液晶は視野角広いから何とかなるとおもったが、スタンドなしはむりだ。
つまり結局のところ、これはキーボードとタブレット以外にスタンドを持ち運ぶ必要があり、収納にも工夫が必要だろうと考えられる。なのでこれを購入するのがお勧めされるケースとしては、普段はソフトウェアキーボードで文字入力まで頑張るが、時々長文を入力するときにしっかりしたキーボードを使いたい人や、スタンドとキーボードとタブレットを収納するいい感じのケースを見つけられた場合だろうか。
キーボード自体は間違いなくマイクロソフトだし使いやすいと思う。あとは持ち運ぶときとスタンドをどうするかを考える必要がある。

Microsoft Wedge Mobile Keyboard


ちょっと前のデバイスだが、キーボード自体は、一番がっちりしているかもしれない。うえの最新機種では欠けているスタンドについてもキーボードカバーがスタンドになるようにできているため、キーボードとタブレットを持ち歩くだけでPCもどきとして使えるようになる。
配列も問題ない。というか、一番素直なJISキーボードかもしれない。
しかし、このキーボードのスタンドは、幅が狭いので膝の上で使うのは難しいだろう。また、キーボードと一体にならないので、スタンドだけでタブレットを支えることになる。不安定な場所で使うときには不安を覚えるだろう。
ある程度しっかりとしたキーボードであるので、10インチなど大きなタブレットを喫茶店など安定したところで使うことを考えるとなかなかいい感じだとおもう。まさしくそういう用途のために作られたのかもしれない。

Microsoft Universal Mobile Keyboard



こいつはちょっと変わっていて、3種類のデバイスとペアリングできるようになっている。それもアンドロイド、i Devices, Windowsとなっているので、いろいろなデバイスを使っていてもそんなに違和感なく操作できると思う。
ポイントとしては、iOSでは外付けキーボードをASCII配列として認識することだろう。このキーボードはほぼJIS配列だが、ASCII配列の記号がキートップに追加されていて、ごちゃごちゃうるさいが、iOSでつかうときもASCII配列を思い出しながらつかう、というような意味が分からないことをしなくて済む。
その代わり全角/半角キーがなかったり、Fnキーが右側にあったり、CmdキーとAltキーとHomeキーとCtrlキーとあって狭いうえにごちゃごちゃしている。というかiOSにかなり合わせてある気配すらある。
いろいろと変なところがあるキーボードではあるが、配列自体は使っていればなれる範囲内なので、かちゃかちゃうるさいがそれなりのスピードで入力できるようになる。
このキーボードの利点は、スタンドとキーボードが強力なマグネットでくっつくことである。何とか引っかかる、みたいな微妙なスタンドではあるが、これによりある程度の膝のうえで使うときも問題なく利用できる。ただしスタンドは本当にひっかけるだけなので、デバイスの厚みにかなり依存される。ちなみにiPad mini3は問題なかったが、Xperia Z Ultraは立てることができなかった。スタンドは外すこともできるので、スタンドだけ使用して閲覧したりも可能である。
横幅は8.9inchタブレットよりも若干長い程度である。スタンドがふたになるので、カバンのなかでかちゃかちゃなることもなく、タブレットと一緒にカバンに放り込むとして、おさまりはそれほど悪くない。ふたはほこりをよせるラバー塗装だが、おかげで滑り止めになっていると思うとあきらめるしかないのかなとは思う。
欠点としては、キーボード自体が結構重いことがあげられる。キーボードもだがカバーがおもい。これはスタンドとしての機能を重視したためだと考えているが、この辺もう一工夫ほしいと思ったところだ。
いまはこのキーボードを使っているが、少々の設定変更は必要とはいえ、Vivotab note8でがしがし文字入力をするためのキーボードとしておおむね満足している。

上にあげた三つのキーボードであるが、どれもポインティングデバイスがない。おかげでマウスを買ってみてBTの混戦で全然使い物にならずにイライラしたり、指で画面をべたべた触る羽目になる。それを解決できる、レノボのキーボードがある。

Lenovo Thinkpad Tablet Keyboard


Thinkpadのキーボードだけとりだしてスタンドをくっつけた感じだ。ちなみにスタンドがない普通のpcむけThinkpad Bluetooth Keyboardは3000円ほどやすい。スタンド高い。
これは、ポインティングデバイスがくっついていて、スタンドもキーボードに固定されていて、Thinkpadのキーボードだからそうそうひどいことはない。もりもり文字入力するのであればかなり行けているだろう。これのPC版を家で使っているが、さすがThinkpadブランドというか、トラックポイントはドラッグ操作いがい非常に使いやすいデバイスである。
しかし残念ながらこれはThinkpad tabletのオプション品みたいな扱いである。いちいちケースを用意しないといけない。キーボードとタブレットがセットでしまえるケースを用意できればなかなかいい選択肢かもしれない。
赤いぽっちがないと死んでしまう勢には若干の値段の高ささえ許容できれば最高の選択肢である。赤ぽっちがすきでない人も、ほとんどのモバイルキーボードにポインティングデバイスがついていない現在、これしかないかもしれない。ただし、スタンドも別に用意したい人やSurfaceみたいなスタンドがついているタブレットを使っている場合にはPC版のほうが汎用性の面でも値段の面でもいいと思う。

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